Sunday, December 31, 2006

カッテな感想文:音楽篇

あらやだ、気がついたらオーミソカですよ。そんなわけで、今年2006年を振り返ってみましょうか。と思ったけどいいや、めんどいし。

んじゃ、久しぶりにやってみましょう、カッテな感想文シリーズ音楽篇。2006年を締め括るのはこちら。

con10po | スチャダラパー (FAEC Inc.)

イントロダクション"con10ts"のタイトなビートに、気が引きしまる。こんなにカッチリした雰囲気は98年の傑作「fun-key LP」を彷彿とさせる。text to speechぽい音声で「奇跡の10枚目」「大傑作」とか言ってるし、無闇矢鱈に期待が高まってきて、変な汁とか出てきそう。
2曲目の"マニュアル"、ガッチガチにタイトなスチャである。こんなにタイトなスチャ、聴いたことない! なんてことを今更書くつもりはない。さっき挙げた「fun-key LP」辺りから彼等はスチャラカでスーダラなだけのスチャダラパーではなかったのだから。

にしても、未だかつてない程タイトなスチャであることは間違いない。2曲目にして「奇跡の10枚目、大傑作」を実証している曲だ。あんまりアニがカッコよくて、リトルシガーの灰をカーペットに落としちゃったよ、アチチ。

畳み掛けるかのように3曲目、"BD発言"。ストリングスが印象的なイントロから、流暢でこれまた激タイトなボーズとアニのラップ。スチャらしいユーモアも織り混ぜてはいるけど、ブチ切れ激怒のスチャダラパーだ。国内のシーンがどれだけ成熟してきたからと言って、こんな切れ味の鋭い日本語ラップはそんなに聴けない。
そしてまた、シンコのトラックが切れまくり。ブリブリにぶっといベースとか、無理矢理なキックとか一切ナシで、こんなにちゃんとカッコいいヒップホップを鳴らしている。

興奮冷めやらぬまま、"Disagree〜涙のディスアグリー"へ。ひと昔前、いやふた昔前の洋楽みたいなタイトルが付いてるこの曲だけど、中身は大マジ。ちょっとだけボーズのフレーズとコーラス部分を引用してみる。


大志は抱けよタダだから
未だに抱いてる30後半

夢は金持ち 夢は金持ち 声に出したい 夢は金持ち
夢は金持ち 夢は金持ち 1日5回 夢は金持ち

こうして打ってて、ディスプレイが涙で滲んできた。まさに涙のディスアグリーである。

「怒」と「哀」を通り抜けて、次は"Soft Focus"。この曲は「楽」だろうか、ちょっとだけホッとできる。このままビシッとタイトなままアルバムが続いたらどうしようかと思ったよ。
「怒」「哀」「楽」と来たら、残るは「喜」。"People People"から"DISCO SYSTEM"への流れ! 気がついたら、狭い部屋でステップを踏んでしまっていた。階下の住人にはほんとに申し訳ない。それにしても10枚目、15年以上やってて、この新鮮さにはまったく溜め息が出る。

アルバムも後半、ヴァイナルならこっからB面だろうか、続いて8曲目は"CATCH the DROP"。毒を吐きつつも、ベタなディスものにしないのは流石だ。アニのラップも最早「ヘタウマ」なんてもんじゃない、超オリジナルのカッコよさ、痺れる。
そして"5 cups"、これはなんだ、スゴイ。シンコのメロウなトラックに、センチメンタルなリリック。これはもう書いちゃってもイイんじゃないだろうか、書いちゃおう。この曲、"サマージャム '95"以来のアンセムだ。他の曲も全部素晴らしいけど、この曲のためだけにアルバムを買ってもいい、それ程の名曲。ワケワカランけど涙が出てくる、クラッシック中のクラッシック。

一転して、またしても苛立ちをそこはかとなく撒き散らす"荒野ウォーカー"から"DAI-KOUBUTSU"。苛立ってはいるんだけど、アニの間の抜けたフレーズに笑わされたりしてしまう。ボーズのタイトさに、アニの茶々入れっていうスチャの黄金律とも言える"荒野ウォーカー"。で、その茶々入れのバカさ加減を煮詰めたような"DAI-KOUBUTSU"。ある意味、アルバムのハイライトと書いてもいいのかもしれない。

いよいよ終盤、生のギターとベースをフィーチャーした12曲目"ジャカジャ〜ン"。とうとう苛立ちを爆発させて、異議を唱えまくる。それにしても、これだけベタなロックぽいギターとベースを使ったトラックで、ちゃんとヒップホップになっている。これはスチャの強度をバッチリ示しているのではないだろうか。ヘタにこんなトラックでラップしようものなら、ショボいミクスチャー確定だ。
ラストは"ソング オブ ザ ヒル"、"5 cups"と同じくセンチメンタル気味だけど、こっちは涙はいらんって感じの、より地に足が付いた曲。最後に、何よりグッと来たアニのフレーズを引用したい。


おっ バス ニューアルバム
ビビッドカラー 酷いビジュアル
悪気なく毒を街にばら撒く
あれ買うぐらいなら募金します
新譜も中古もスルーして
DIY系大型店

全13曲の45分、スチャダラパーの新たな金字塔だと思う。

それじゃ、良いお年を。HKTLVがお送りしました!



www.schadaraparr.net:スチャダラパーのオフィシャルサイト
Fiveman Army:FAEC Inc. のサイト

Sunday, December 24, 2006

鈴木さん aka ネズミがカッコよかったにゃー

なんだかすっかり週一更新になってまいりました。
やっぱなんだかんだで、年末ですよ。地味に忙しいですよ。どうですか。こんな時間まで起きてれば、そりゃサンタも来ないって話ですよ。

先週の月曜日に、劇場版「鉄コン筋クリート」の試写会に行ってまいりました。とは言え、昨日から一般公開が始まってるんですけど。
期待を裏切らない、かと言って期待以上でもない素晴しい出来でした。
余計なオリジナル要素とかも無く、押さえるところはちゃんと押さえてて、なんだろうな、「エコール」は結局一度しか観に行けなかったけど、これはもっかいちゃんと映画館で観ようと思いますよ。

酷いミスキャストもなかったし、ちゃんと「鉄コン筋クリート」になってたのはホントに安心しました。安心、安心。
万人にオススメできる作品じゃないですけど、原作が好きで、絵柄に抵抗がない方であれば、是非観に行って欲しい良作です。

それにしても試写会、オンナノコが思ったより多かったです。なんちゅうかZipperじゃなくてCutieみたいなそんな。適当に書いてますけど判りづらいですかね。平たく書くとサブカルチャー、的な。
あー、そんなに若いわけでもなく、元Zipper読者か元Cutie読者かみたいなそういう話ですけど。

酔っぱらってしかエントリーが書けないってのは良くないですよ。来年はシラフでブログを書く、そんな人間になりたいです。

琥珀エビスを飲みつつ、HKTLVがお送りしました。
んじゃ、メリークリスマス!

映画「鉄コン筋クリート」公式サイト

Monday, December 18, 2006

サンタはこない

ようやく、年末売り媒体の仕事がひと段落ついたって感じでほっとしてます。まだ少し仕事は残ってますが、気が抜けまくりです。如何お過しでしょうか。

ちょっと前にCDとか本をいくつか買ってきたので、近いうちに買ったもののことなんかを書こうかなと思っています。今日もう寝ますが。

かじった林檎の写真を貼ろうかと思ったけど、色が思うようにいかんのでやめた! カメラ欲しいなー、サンタクロースには一眼レフを頼もっと。来ねえだろうなー、サンタ。まあいいか。
それじゃまた、HKTLVでした。

Tuesday, December 12, 2006

f**kin hard work

ケータイから今晩は、HKTLVです。

本日はどうやら、デンシャの中で日付変更線を越えることになりそうです。合掌。

校了日が目の前で目が回ります。
もういいや、ケータイで打つのはやっぱりめんどい!
だいたい「校了」が変換できないって、どういう了見だよこのケータイ!
何のためのATOKだってんだよ、このジャストシステム!
うむむ… それじゃ、また!

Thursday, December 07, 2006

Today's dinner!

dinnertime.jpg

ドクターペッパーとキットカット。
糖分とカロリーに関しては、必要充分です。
歯はよく磨きましょう。

Wednesday, December 06, 2006

グッバイ、アキデパ

前略
もう既に様々なニュースサイトやブログで言及されてて、腐れかけのネタを少しお届けしようかと思います。

年内いっぱいで、アキハバラのアキハバラデパートが閉店とのことで。なんかさみしいな、なんてことを考えたり考えなかったり。
前にも書きましたが、街は変わっていくものとはいえ、アキハバラはここ1、2年でもの凄い勢いで変わってきてますよね。ひと月ほど前に行ったときは、エロDVD屋とメイドリフレの店が増えたなぁなんて思ったんですが。それにしてもアキデパ、閉店ですよ、どうですか。

そう、アキデパと言えばなんでしょう、まずはあれだ、JRのデパート口にまで漂うあのペッパーランチのスメル。そうだ、ミスター珍はどうなっちゃうんでしょうか、あの店は本当に、どうしようもないほどにビミョーだったなぁ。言うほど食べたことないですけど。

アキハバラデパートはあれですよ、アキハバラのアイデンティティと言っても過言じゃないですよ。肉の万世と万世橋の関係みたいなもんですよ。元から万世橋だったのか、万世があるから万世橋なのか、みたいな。
って狭い例えだな。

そう、例えるならば、渋谷なら109、新宿ならアルタが営業をやめちゃうみたいなもんですよ。うーん、鎌倉なら大仏が、札幌なら時計台がなくなっちゃうようなものって感じですか。ぜんぜん違うか。

なんちゅうかこう、なくなったらなったで、それほど直接的な影響はないけど、心にぽっかり穴が空いてしまうような感覚とでも言いましょうか。ぽっかりは言いすぎですが、ふとした時に「あー、アキデパはもうないんだなー」って、そんな風に感じるんだろうな、と。

またしても書いてるうちに、ワケワカラン感じになっちゃいましたが、アキデパ閉店で、さみしいなってお話でした。
ではでは、HKTLVがお送りしました。

アキハバラデパート - Wikipedia

Tuesday, December 05, 2006

カタカナ語を濫用すんな

あんなアクの強いクリエイティブをハンドリングしろというのか。
そうだ、ハンドリングしようとするのが、そもそもムリな話なのだ。
なるようになるさ。なるようにしかならん。
そうだ、Let It Beってジョンも言ってたじゃないか。
ポールか、Let It Beは。まあそんなに好きじゃないけど、Let It Be。

帰り路のブーツが死ぬほど重かったHKTLVがお送りしました。
それじゃ、またね!

Monday, December 04, 2006

革命ならず

綱渡りの綱が、だんだん細く頼りないものになっていく気がします。もういつ切れてもおかしくないですよ、HKTLVです。
若しくは、切れる前に踏み外すかも。そんな感じ。

やめやめ、愚痴やめ。気が付いたら愚痴めいたことを10行ほど書いてましたよ、全部消しましたけど。ほんとコワイコワイ。

Wii、出ましたね。そのうち買うだろうけど今はいいや、とか思ってたんです。だけど前日にジョーシが「買わないの?」なんてけしかけるもんだから、さっさと仕事を切りあげて、一旦帰って、あったかい格好して並びにいこっかなー、なんて思ったんですけどね。家に帰ったら爆睡ですよ。「あんな寒い中並んだら、一発で風邪っぴきだよ」とか、「この辺 (Engadget Japanese) を読む限り、行ったとこで買えなかったよ」やら、「第一そんなの買ったら火の車だよ」などなど言い訳が幾らでも出てくる自分が嫌です。

仕事から離れたことを書くつもりが、やっぱりユーウツ気味な内容になってしまいやした。。。あーもう、年末のバーカバーカ。
…んじゃまた、近いうちに!