Sunday, January 08, 2012

iPhone 4 分解修理、注意点など

前回 iPhone 4 のスリープボタンが壊れたというエントリを書きましたが、その修理にあたって注意したい点をいくつか残しておこうと思います。今回は余裕がなくて写真をほとんど撮っていないため順を追った説明はしませんが、手順については iFixit の記事が非常に参考になるので、ここを見ておけば間違いないです。

スリープボタンのクリック感が失われた、あるいは反応がなくなったという場合も、交換すべきは内部の "Power & Sensor Cable" (iFixit で使われているパーツ名) です。今回はついでにゴミなどが溜まって反応が悪くなりがちなホームボタン周りの清掃と、バッテリーの交換も同時に行いました。

まず用意する工具はなるべくいいものを使った方が無難です。国内に流通している iPhone 4 のほとんどに使われていると思われる、底面の星形ビスを回すためのドライバは、品質の悪いものだとまったくネジ山と合わないなんてケースもあるようなので注意が必要です。

次に、最近のアップル製品に多用されている接着剤や粘着テープの類についてです。バッテリーに関してはそれほどでもなかったのですが、前面のパネルはかなり強力に接着されていたため、ヘアドライヤーがほぼ必須だと言えます。じっくり熱してからでないと、パーツを破損させる恐れもあります。

内部のビスを固定する軸受けにも注意が必要です。中にはフレームに固定されていないもの (たぶんこれ) もあり、しっかりと場所を確認しておかないとあらぬ方向に転がって、ビスを留めることができなくなります。また同じく転がりがちなパーツとして、Wi-Fi アンテナの上部に留める銀色の金属リングロジックボード上部のラバー製クッションが挙げられます。クッションはともかく、Wi-Fi アンテナの金属リングなしで iPhone を使用した場合、Wi-Fi の感度が落ちます。

あとはしっかりビスの位置を確認する、ケーブルは間違いなく接続するなど、普通のことに気を配れば、極端に難易度の高い作業ではありません。ただバッテリー交換程度であれば問題ないのですが、前面パネルの取り外しまで作業するとかなりビスの種類と数が多いので、細かい作業にうんざりすることは請け合いです。

修理に出して知らない人に大事な iPhone を触られたくない、それに安く済ませたい、そんな人は自分で修理するのも一興かと思います。そうだ、あとパーツや工具を購入するショップは時間があるならしっかり吟味した方がいいかも。今回は慌てて買ったんでそんなに選ばなかったんですが、もっと安い所を見つけるとショックですから。

今回 iPhone 4 をバラした雑感としては、中身も美しいアップル製品はもう出てこないのかなあという印象でした。確かに綺麗に収まってはいるのですが、多用されたテープや接着剤、種類と数の多いビスなど、iPhone も一皮剥けばふつーの工業製品だなあと。昔のアップルは…いいやこの辺にしとこう。ではでは、iPhone 4 が無事治って安心の HKTLV が iPad 2 からお送りしましたー。今年はもうちょっとエントリを書けるといいな。

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