前回 iPhone 4 のスリープボタンが壊れたというエントリを書きましたが、その修理にあたって注意したい点をいくつか残しておこうと思います。今回は余裕がなくて写真をほとんど撮っていないため順を追った説明はしませんが、手順については iFixit の記事が非常に参考になるので、ここを見ておけば間違いないです。
スリープボタンのクリック感が失われた、あるいは反応がなくなったという場合も、交換すべきは内部の "Power & Sensor Cable" (iFixit で使われているパーツ名) です。今回はついでにゴミなどが溜まって反応が悪くなりがちなホームボタン周りの清掃と、バッテリーの交換も同時に行いました。
まず用意する工具はなるべくいいものを使った方が無難です。国内に流通している iPhone 4 のほとんどに使われていると思われる、底面の星形ビスを回すためのドライバは、品質の悪いものだとまったくネジ山と合わないなんてケースもあるようなので注意が必要です。
次に、最近のアップル製品に多用されている接着剤や粘着テープの類についてです。バッテリーに関してはそれほどでもなかったのですが、前面のパネルはかなり強力に接着されていたため、ヘアドライヤーがほぼ必須だと言えます。じっくり熱してからでないと、パーツを破損させる恐れもあります。
内部のビスを固定する軸受けにも注意が必要です。中にはフレームに固定されていないもの (たぶんこれ) もあり、しっかりと場所を確認しておかないとあらぬ方向に転がって、ビスを留めることができなくなります。また同じく転がりがちなパーツとして、Wi-Fi アンテナの上部に留める銀色の金属リング、ロジックボード上部のラバー製クッションが挙げられます。クッションはともかく、Wi-Fi アンテナの金属リングなしで iPhone を使用した場合、Wi-Fi の感度が落ちます。
あとはしっかりビスの位置を確認する、ケーブルは間違いなく接続するなど、普通のことに気を配れば、極端に難易度の高い作業ではありません。ただバッテリー交換程度であれば問題ないのですが、前面パネルの取り外しまで作業するとかなりビスの種類と数が多いので、細かい作業にうんざりすることは請け合いです。
修理に出して知らない人に大事な iPhone を触られたくない、それに安く済ませたい、そんな人は自分で修理するのも一興かと思います。そうだ、あとパーツや工具を購入するショップは時間があるならしっかり吟味した方がいいかも。今回は慌てて買ったんでそんなに選ばなかったんですが、もっと安い所を見つけるとショックですから。
今回 iPhone 4 をバラした雑感としては、中身も美しいアップル製品はもう出てこないのかなあという印象でした。確かに綺麗に収まってはいるのですが、多用されたテープや接着剤、種類と数の多いビスなど、iPhone も一皮剥けばふつーの工業製品だなあと。昔のアップルは…いいやこの辺にしとこう。ではでは、iPhone 4 が無事治って安心の HKTLV が iPad 2 からお送りしましたー。今年はもうちょっとエントリを書けるといいな。
Sunday, January 08, 2012
余計な出費を強いられているんだ(iPhone のケースについて)
あんまりまとまらないけど、一応書いとこうかなと思ったので残しときます。大して使ってないのにオススメとか書いてるふざけたメディアもあるみたいなので、注意喚起の意味も含めて。
事の発端は、バード電子のポコヨン COLOR (POCO-4 COLOR) という iPhone 4/4S 用のケースを衝動買いしたことでした。まず色がいいなあと思い、あとこの季節はスマホ手袋を装着して iPhone を触ることが多いので、滑りにくい素材も素敵じゃないかと思って、比較的安価で購入できる3色セットを同社の直販サイトから購入しました。
ケース自体の出来にはまずまず満足して使っていました。「必ず液晶保護フィルムを使用しろ」との注意書きがあったため、仕方なく使用していた付属のアンチグレアフィルムの品質がイマイチな以外は。手袋を装着したままだと若干タッチの感度が悪くなりますが、素手ではまったく問題なく許容範囲内だと言えますし、画面を覆うエラストマー素材のシートで画面の鮮やかさが損なわれるものの、この手のケースであれば仕方のないことです。
予め断っておきますが、このエントリは特定の製品だけを貶めるために残しておくものではありません、他にも同じような問題のあるケースはあるでしょうし、今回の iPhone 故障の原因は他にもあるのかも知れません。
あんまり前置きが長くなっても仕方ないな。
端的に言うと、このポコヨンを使い続けて約10日、iPhone 4 のスリープボタンのクリック感が完全に失われました。このケースは iPhone のサイレントスイッチ以外のボタンを覆う設計となっており、ボタン部にエンボスなどの加工も施されていません。結果、ボタンを常時圧迫することで、内部のセンサーケーブルに負担をかけてしまったものと想像できます。その後ケースの使用をやめたものの、症状は徐々に悪化し、さらに1週間ほどでスリープボタンは完全に指で押すことができない状態になりました。
検索してみたところ、「スリープボタンの陥没」と呼称されていることが多い症状のようです。そのままの状態で iPhone を使い続けるのは大きなストレスになるため、交換用のケーブルと工具を購入して分解修理を試みたところ無事成功しましたが、もう二度とこんなのは懲り懲りだよという感じの年末年始でした。
最初は iPhone 4 のバラしをエントリにまとめようと思ったのですが、思ったより難易度が高く、とてもそんな余裕がなかったので、次のエントリで注意点だけ書こうかなと思います。ではでは、HKTLV でした。
事の発端は、バード電子のポコヨン COLOR (POCO-4 COLOR) という iPhone 4/4S 用のケースを衝動買いしたことでした。まず色がいいなあと思い、あとこの季節はスマホ手袋を装着して iPhone を触ることが多いので、滑りにくい素材も素敵じゃないかと思って、比較的安価で購入できる3色セットを同社の直販サイトから購入しました。
ケース自体の出来にはまずまず満足して使っていました。「必ず液晶保護フィルムを使用しろ」との注意書きがあったため、仕方なく使用していた付属のアンチグレアフィルムの品質がイマイチな以外は。手袋を装着したままだと若干タッチの感度が悪くなりますが、素手ではまったく問題なく許容範囲内だと言えますし、画面を覆うエラストマー素材のシートで画面の鮮やかさが損なわれるものの、この手のケースであれば仕方のないことです。
予め断っておきますが、このエントリは特定の製品だけを貶めるために残しておくものではありません、他にも同じような問題のあるケースはあるでしょうし、今回の iPhone 故障の原因は他にもあるのかも知れません。
あんまり前置きが長くなっても仕方ないな。
端的に言うと、このポコヨンを使い続けて約10日、iPhone 4 のスリープボタンのクリック感が完全に失われました。このケースは iPhone のサイレントスイッチ以外のボタンを覆う設計となっており、ボタン部にエンボスなどの加工も施されていません。結果、ボタンを常時圧迫することで、内部のセンサーケーブルに負担をかけてしまったものと想像できます。その後ケースの使用をやめたものの、症状は徐々に悪化し、さらに1週間ほどでスリープボタンは完全に指で押すことができない状態になりました。
検索してみたところ、「スリープボタンの陥没」と呼称されていることが多い症状のようです。そのままの状態で iPhone を使い続けるのは大きなストレスになるため、交換用のケーブルと工具を購入して分解修理を試みたところ無事成功しましたが、もう二度とこんなのは懲り懲りだよという感じの年末年始でした。
最初は iPhone 4 のバラしをエントリにまとめようと思ったのですが、思ったより難易度が高く、とてもそんな余裕がなかったので、次のエントリで注意点だけ書こうかなと思います。ではでは、HKTLV でした。
labels:
apple / mac and digitally life,
photo
Subscribe to:
Posts (Atom)